The Secret of co-creation という映画があります。 ダヴィンチ・コード仕立ての、人類のもっとも深い秘密が暴かれるというストーリーが織り込まれているのですが、これは2004年に公開された映画 What the bleep do you know? の内容を、うんとシンプルに、易しく、即実用に役立てることができるように構成されていると言っていいと思います(「わたしたちは一体全体何を知っているというの?」という題名で日本でも上映されたようです。ウェブサイト http://www.hado.com/info/movie-america.htm に、日本語で詳しい内容が紹介されているのを見つけました)。 また、この夏「ステイ」という題名で日本でも公開された2005年の作品 Stay も、現実とは人間の心理が創造しているものだということを、サスペンス・ドラマのなかで明らかにしています。
そうなのです。このところアメリカでは、「心のなかで何を考えているか、感じているかということが」「どれほど直接的に、自分の現実、人生を作っているか」を科学的に、または体験的に証明する映画が次々に製作され、ロードショー公開をしないのに、口コミで広がり、話題になり、繰り返し上映されているのです。 自宅でのオーディオ・システムも、最近の急激なテクノロジーの進歩で格段にレベルがあがったので(上がったお宅が少なくないので)ホーム・パーティ形式でグループで映画を鑑賞し、学び合うということも、わたしの周囲ではよく行われています。うっかり見逃していた作品、知らなかった作品を、たとえば上記の Stay も、わたしはこのような形で友人宅で観ました。
さて、The Secret ~ です。この作品には「癌を宣告されて三ヶ月で完治した」「飛行機事故で死にかけたのに快復した」「雑誌に写真が載っていた夢のような邸宅に、気がついたら自分が住んでいた」等々、奇跡の体験者たちが次々と登場して、奇跡の秘密を話すのですが、種明かしをしてしまえば、その秘密とは、単純に「心から願ったから」というものなのです。 願うだけなら誰だってしている、と思いますよね? なのに自分にはいっこうに奇跡の起こる気配がない、と。 それについての答えは、こうです。 「でもあなたは、願い続けていない」 「願っても、すぐあきらめてしまう」 「願いは、それが叶うまでずっと願い続けていなければならない。そして願い続けさえすれば、100%それは実現する」 願うのはわたしたちの仕事。それに応えるのは神様の仕事。夢の実現を受け取って、神様に感謝するのは、わたしたちの仕事。このエネルギーのパターンは「科学的にも実証されている」ようです。 あきらめないことが肝心、と言っているわけですが、それは「この地上に生きている限り、あなたの夢を願い続けろ」ということでもあるように思います。「願って、それが叶えられたことに感謝して、また願って、感謝して。それが人生だ」と言い換えることもできると思います。なぜなら、願っていないときは、願いが叶えられていないときでもあるわけで、失望や、落ち込みや、劣等感、孤独感、等々が心に泡立ってくるのを避けられないからです。
心にネガティブな感情や考えが湧いたなら、願うのを忘れている証拠、と思っていればいいということかもしれません。そして再び願いに心を傾けるならば、夢の実現がやってきて、感謝の念が生まれ、その感謝の気持ちこそが、生きるエネルギーとなるのだと。 願いを叶えるために「自分で頑張る」と勢い込むと疲れます。「願いに心の焦点を合わせ続けてみよう」と努力の仕方を変えてみると、さて、人生にどんな新しいことが起こるでしょうか。お試しになってみてください。
(初出誌 Linque Vol.13 発行:国際美容連盟2006年7月)
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